発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4919. 嗄声について(1)~(5)

1.嗄れたことがありますか。その原因と対処法について教えてください
2.嗄れない声にするためのメニュはありますか
3.嗄れる声にならないための日常の管理を教えてください

A1.長期にわたって声が嗄れたことはありませんが、一時的なものなら、数えきれないほど経験しています。声が嗄れるプロセスは、おもに二つだと思います。
まず一つめは、その9割が、初心者の頃でした。慣れていない声の出し方を、レッスンの中でしたり、先生から要請されたりしたときに、その場ではよい声が出ているのですが、レッスンから帰宅すると声が嗄れ、ひどい時には翌日まで治らなかったりもしました。原因は、ひとことで言えば歌い過ぎです。それは時間的な長さだけではなく、たとえ1分でも、使い慣れていない声の出し方をすると、あっというまに喉は疲れてしまいます。
もう一つは、風邪をひいているのに、あるいは喉が疲れているのに、無理に声を使ってしまったときです。一時的には、細菌や疲労による声帯の充血などで、予想以上によい声が出たりもするので、声を出し過ぎてしまったりします。対処法としては、こちらのほうが前者よりは時間がかかります。市販薬や病院に行って処方薬をもらわないと、治りにくくなります。
どちらにも共通するのは、水分補給・栄養補給と、適度に喉を休めることです。ここで間違えないようにしなければならないのは、喉は体の一部だということです。どういうことかというと、たとえ喉を休めていても、身体を酷使していては、せっかく補給した栄養も、喉へ送られる前に、もっと重要な生死にかかわるような臓器が優先され、いつまでたっても喉には届かないということです。喉が治るまでは、身体も無理をしないようにして、睡眠も十分にとる必要があります。また、喉を休ませ過ぎるのも、かえって喉の血行などを悪くして、回復を遅らせてしまうので、適度に、無理のない程度に使うことも大切です。

A2.適度に、頻繁に声を使って、喉を鍛え、喉の持久力を着けるのが、王道だろうと思います。声が嗄れやすいからと、なるべく使わないように、大切にしまいこんでおくことが、かえって疲れやすく嗄れやすい弱い喉を養成してしまうので、要注意です。

A3.水分を多めに摂り、栄養に気を配ること、そして、声を、使い過ぎない・使わな過ぎない、適度に使い続けることが、大切です。また、喉は身体の一部なので、身体に無理をし過ぎない。寝不足や飲酒は、喉への影響が大きいので、うまく対処することが必要です。そして、身体がつらいときは、声を使い過ぎないということでしょう。(♭Ξ)

A1.あります。今はお酒を飲んでも歌いすぎても一定のレベルの歌は歌えるようになりました。しかし20代は歌う前の日は極力飲酒はさけていましたし日常生活のちょっとしたことで声が左右されたり嗄れたりしていました。発声がよくなったのか声が落ち着いてきたのかわからないのですが、現在は嗄れるということはなくなりました。
嗄れるということには、発声の問題も含め花粉や体調不良もありえます。
一度レッスンで体は元気なのに声をだすと声嗄れがひどくて先生のほうから今日はレッスンはやめようといわれたことがあります。その時は病院へ行ってトランサミンという炎症に効く薬をもらって2、3日寝ていました。

A2.基本的にはトレーナーに言われているメニュをこなすのが一番だと思います。私自身は
・zの子音で音階を歌う。
・rの子音で音階を歌う。
・唇を震わせながら音階を歌うなどが声が疲れているときに行うメニュです。声帯への負担はとても少ないのでおすすめです。

A3.歌う前日の過ごし方というのがポイントだと思います。発声が落ち着いていない方は飲酒はよくありませんし、電話や話すといった行為もあまりおすすめしません。
電話というのは案外と喉への負担が大きいと思います。(♭Σ)

A1.嗄れたことがあります。風邪をひいたときに、無理に高い声を出して、次の日の声がガラガラになってしまいました。声帯自体は、大丈夫だったと思いますが、鼻のとおりが悪く、そのため、声帯が乾燥して、くっつきが悪くなり、話す声も、声帯がくっつかなくなったせいかと思います。耳鼻科に行って、薬をいただいたり、あまり、話をしないように喉を休めたりして、改善していきました。水分を摂ったり、なるべく、保湿を心がけたら、だんだんに良くなりました。

A2.発声を正すことが大事です。腹式呼吸は欠かせません。身体を使って、声を出す意識があるとよいと思います。ピアニシモで歌う練習も有効です。ハミングで練習するのもよいです。加えて、息だけの練習も、喉を酷使しないよい発声です。また、リズム読みは、時間や場所を問わず、喉を使わない、有効な、練習だと思います。声を出すことだけが勉強ではなく、楽譜を黙読することも、大事だと思います。息で歌うイメージで声を出すと、喉も疲労しません。

A3.喉を乾燥させないように、常に保湿していることが大事だと思います。冬は、特に、乾燥しやすいので、マスクやうがいなどを、習慣にすることが大事です。睡眠をとること、あまり大声で話さないことも大事です。日々、体調の変化に敏感になり、喉の調子を知ること、練習もその日の体調に合わせてすることが大事です。飲み物や、食べ物も、熱すぎたり、冷たすぎたり、辛すぎたり、なんでも、すぎるものを口にしないことも大事です。(♯Ω)

A1.声が嗄れたことはあります。体調が悪くても、仕事で歌わなければならない事も多々ありますので、一度や二度どころではなくあります。原因としては、いつもコンディションが万全というわけにはいかないので、コンディションが悪いのに無理に発声することで声帯疲労がおきたり、歌う日が連日続いて、喉が休むことができなかったり・・・。当然、声帯疲労がおきますし、少し疲れていると風邪やらウイルスやらが付着しやすくなって、こじらせることもあります。
対処法としては、こまめに水をとるなどして喉が乾燥しないように心がけます。それから、嗄れたときは、喉を休ませるしかないので、極力しゃべらない、歌わない。よく睡眠をとって、ビタミンB2やB12などを摂取して回復力を強めます。

A2.そんなに大きな声ではなく、かなりピアノに近い音量で声帯を柔らかく響かせる練習をしましょう。ハミングも良い練習方法ですが、喉を絞めてハミングすると、変な癖が付いて逆効果ですので、とにかく喉の奥をあけて、リラックスして発声練習をしましょう。

A3. 喉を乾かさない事。良く睡眠をとり、食事もバランスよく食べること。
それから、声をいつも響かせるポジションを意識しておしゃべりしたり、歌ったりしてください。(♯Δ)

A1.あります。私の場合は風邪やアレルギー、喉の酷使、エアコンなどが原因でした。私自身は経験がないのですが、冬に暖かい部屋から急に外に出て外気を吸ったとたんに声が出なくなってしまったという例もあります。
対処法としてはまずは喉を酷使しないこと。そして歌っていて違和感があるときは無理に発声しないこと、できればすぐに耳鼻咽喉科へ行くこと。喉を乾燥させないことなどでしょうか。

A2.嗄れないようにするためのメニュはありませんが、喉に負担をかけない体を使った発声をすることが大切です。あとは程よい休息。

A3.乾燥させないこと、不必要に大声を出さないこと、過剰にタバコやお酒を摂取しないこと、調子の悪いときに無理をしないことなどだと思います。(♯Λ)