発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.「歌手は自分になり切り、役者は他人になり切る」と言われました。

A.役作りは、役者の重要な課題です。自分の生まれ育ちと異なる人間を、違う時代、違う場で生きた人間を演じるのですから、服も装いも、メイキャップも併せて、化けます。でも、映画、演劇などである限り、それは興業であり、本人は消えないのです。フナッシーの着ぐるみに入った役者や、ミッキーマウス辺りになると、必ずしもそうはいえないかもしれませんが。私は、コントより漫才、さらに能、歌舞伎より落語の、自由度の高さを述べたことがあります。ことば、声の調子だけで、多くの人を演じるからです。(♯)