A.高音で喉が詰まると言うことは、おそらく咽頭部分が上に上がってしまって発声していることが考えられます。
ご自分の喉仏に指を当てて、声を出してみてください。上にあがっているかチェックしてみましょう。あがらなかった場合は、咽頭ではなく、喉の周りの筋肉をガチっと固めてしまっている恐れがあります。軽く欠伸をするイメージで、喉を緩めて見ましょう。
咽頭が上がってしまう方は、日本人には大変多く、この部分の筋肉が欧米人よりも日本人のほうが柔らかいといわれています。
そして咽頭が上に上がった状態で発声をすると、故障になりやすいとも言われています。ですので、咽頭を下げる訓練は必須です。
とはいえ、咽頭は首の真ん中でぶら下がっているので、訓練するのは非常に困難です。咽頭は横隔膜と連動していると言う医者もいます。
横隔膜と下腹を、下方向にキープして、咽頭も下方向にキープする習慣を付けてみましょう。
息を吸ったときに自然と下がりますので、その状態をキープすると言うイメージも有用かと思います。
喉を下げた状態で、口蓋も上げると、母音が喉の奥に篭って不明瞭な発音になってしまう方もいます。母音はあくまでいつも話し声でしゃべっている位置で(不必要に奥に篭らせないで)「ア・イ・ウ・エ・オ」と明瞭に発音しましょう。(♯β)