発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.トレーナーには、ことばの選び方やセンスが必要ですか。☆☆

A.たとえば、「響かせて」と「響くようにして」、「吸う」と「入れる」も受け手のイメージは違ってくるのです。イメージだけでことばにならないものを伝えるのですから、相手をみて、いろんな例えをうまく使わなくてはいけません。語感が鋭くないと、理想とするイメージを正すべき方向のイメージにうまく伝えられません。ことばの醸し出す雰囲気や伝わる感じ、そしてそれを受け手がどう反応したかを常にフィードバックして確かめましょう。伝わらなければ、ことばやそのニュアンスを変えるのです。

自分が体験して感覚で気づくと、ことばも異なってくるものです。その感じは完全にはことばとして定着させられないのです。だからこそ、本を読んだり、豊かな表現力に学ぶ必要があります。レッスンを続けていれば、普通は、語彙力は豊かになるのです。確実にするためには、レポートを書くとよいでしょう。(♯)