発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.ハスキーヴォイスでシャウトしたいのですが…。

A.ハスキーな声もシャウトも、プロの声には芯が見えます。つまり、息の線でしっかりと演奏しているものに音色(声)がついたといってもよいでしょう。楽器としてののどの確保と使い方はできているのですから、他人の声の音色や出し方そのものを真似るのは危険です。

サッチモやジャニスは、のども強かったのでしょうが、使い方が理にかなっていたのです。演奏として、理にかなった使い方が、結果としてできているからこそ、その声が柔軟に動き、そのパワーに多くのファンがいるのです。

 反面、ビロードのような声(プレスリーやシナトラの若い頃)は、もって生まれたものですが、理想的な美しいひびきの発声ですから、のどの状態からみると、こちらの声の使い方をお勧めせざるをえません。でも、これこそ天分で、トレーニングを超えたところにあります。(♭)