A.ハスキーな声もシャウトも、プロの声には芯が見えます。つまり、息の線でしっかりと演奏しているものに音色(声)がついたといってもよいでしょう。楽器としてののどの確保と使い方はできているのですから、他人の声の音色や出し方そのものを真似るのは危険です。
サッチモやジャニスは、のども強かったのでしょうが、使い方が理にかなっていたのです。演奏として、理にかなった使い方が、結果としてできているからこそ、その声が柔軟に動き、そのパワーに多くのファンがいるのです。
反面、ビロードのような声(プレスリーやシナトラの若い頃)は、もって生まれたものですが、理想的な美しいひびきの発声ですから、のどの状態からみると、こちらの声の使い方をお勧めせざるをえません。でも、これこそ天分で、トレーニングを超えたところにあります。(♭)