発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.起床から3~4時間は声を出さない方がよいのでしょうか?

A.朝などは、起床してから3~4時間は、声を出さない方がよいとよく言われます。そのため、オーディションなど、午前中の時間帯に行なわれるイベントで声を出さなければならないときは、その3~4時間前には、起床する必要があるので、夜遅くまで仕事などがあった翌日などは、睡眠時間の管理がとても大変になります。実際、起床後3~4時間は、あまり声が出しやすくはありませんが、いつも声が出しやすくなるのを待っていては、睡眠不足でかえって声を傷めやすくなったりします。
なぜ3~4時間は声が出しにくい、あるいは出さない方がよいのか。もちろん、身体がしっかり起きていないこと以外にも、時間帯によるホルモンバランスの変化や、なんらかの身体のリズムの問題もあるのかもしれません。しかし、とりあえずは、身体をしっかり起こして、呼吸関連と喉回り、発音にかかわる表情筋など、発声にかかわるパーツを、スムーズに動かせるように整えれば、日ごろの95%程度の声は、出せるだろうと思います。
もちろん、時間に余裕があれば、3~4時間以上前に起床して、準備を整えることがベストですが、睡眠時間を無駄に削るよりは、起床後に体中まんべんなく簡単なストレッチをして、呼吸関連と声のウォーミングアップにしっかり取り組むことを、日常的に訓練しておけば、いざというときの助けにもなるでしょう。(♭Ξ)