A.一つの曲を仕上げるまでにもいろいろな工程がありますね。
音とりが完了したら、やっていただきたいことは、発声技術、曲の分析(音楽を感じること、自分の直感を信じて)、表現技術の三段階でアプローチしていただけたらと思います。
まず、詩を読んで曲のイメージを理解しましたら、音程を正確に取りましょう。自分の音が取れていても、楽器のハーモニーと合わせたときに、調和のとれた音程で歌えているかをチェックしましょう。ご一緒に歌う方がいる場合は特に気をつけます。単音でとるより、人の音を聞きながらご自分の音程を微調整していくことをお勧めします。
音程が取れたら、次は曲を分析しながら、フレージングを感じましょう。メロディーやハーモニーの移り変わりが詩の内容とともにどのようなドラマを作り上げているかを分析し、感じてみます。おのずとどのようにフレージングを作り、抑揚を作り、クレッシェンドやデクレッシェンド、フォルテ、ピアノなどを加えることなどが楽譜から見てとれると思います。
次に、もう一度詩を読んだら、詩と音楽を融合して表現つくりをします。わからない言葉、歴史、作曲家作詞家について、時代背景、なども加味しながら、この部分をこう表現しようなどを策を練っていき演奏に落とし込んでいってください。(♯β)