A.私のところにも、かつて舞台で無理に声を使い、手術した人が何人かいます。トレーナーにもいます。もちろん、生徒ののどの状態には、誰よりも注意をしていますが、これらもその人たちがその結果、歌や芝居から引退したというのなら不幸なことですが、そのときよりも今、活躍しているというなら、ケガの功名、それもまた一つの経験、あるいはトレーニングのプロセスと捉えられなくもないのです。もちろん、そんな苦労をさせない方がよいので、トレーナーの立場としては、のどに無理が生じるときはストップをかけます。しかし、すべてその判断でよいかはまた別問題です。(♭)