A.のべつまくなしにまくしたてて自己満足。そういう話し方は、聞き手に大変な労を強いることになる。聞き手は、多くのことをそそくさと聞いて、混乱したり、疲れたりしたいのではない。もちろん、優れた情報処理能力のある受け手は、そういう話からでも刺激を受け、創造的な活動に向かうであろう。しかし、大部分の人は頭でゆっくりと反努し、整理しながら、わかりやすく心地よく話を聞きたがっている。中には、最新の情報や知識の獲得より、その場にいて話を聞くことを楽しみたいという人も多い。話しすぎて失敗するのは、最悪である。聞き手への思いやりがないという点において、話の上手下手以前に失格だ。たった一分でも、聞き手は短い人生のある時聞を、あなたの話に捧げようとしている。そこで、聞き手を思いやらずして、何が話なのか。話のよい人とは、聞き手のことを絶えず考えながら、自分の話を律している人なのである。(Э)