A.欧米では、ことばは相手への説得の手段として使います。説得には、目的とそのプロセス、組み立て(論理)があります。しかも、そこにスピーチ力、つまり、パフォーマンス力、演出力が問われます。自分のことや、言いたいことを一気に語り尽くすのに、一説ぶたなくてはならないからです。一人が話しているときには、誰も口をはさみません。ときに独りで、二、三分以上にわたります。
プライベートな会話でも、スピーチや対話に似た形がとられます。ここでいう会話とは、話している二人にしかわからないことばのやりとり、対話とは、三人以上あるいは、オープンな場で伝わる形式での、ことばのやりとりと考えてください。そのために深く長く続けられる呼吸が必要です。そういう言語環境では、音声言語と腹式呼吸は深く結びついています。(♭ф)