A.音響学的(音声物理学)には、母音が一番、聞こえがよいのです。次に濁音の有声子音、清音の無声子音の順に心地よく聞こえます。清音とよばれる一部の子音は、不規則な非周期波を描くからです。これを騒音(ノイズ)と称しています。
ところが、日本語では清濁というように、どうも清音がよい音で濁音がよくない音に感じられているようです。キラキラ、サラサラ、ハラハラに、濁点をつけて“ギラギラ、ザラザラ、バラバラ”といってみると、その違いがよくわかるでしょう。カ、サ、タ、ハ行の清音が美しく、ガ、ザ、ダ、バ行の濁音が汚いと感じるのは、sやkは噪音で、gやzの方が楽音だからです。(♭ф)