A.私が個人的に強いことばと思うのは、関西とともに広島、博多弁です。関東のことばに比べ、関西弁はやわらかいようです。城生氏は、前者を子音優先型方言、後者を母音優先型方言とよんでいます。
カッテキタ →コーテキタ、 アカクナル →アコーナル、 マッシロ→シーロイ
江戸のベランメエ調は、ギスギスした子音ノイズでタンカを切るにはよいのですが、商売はやはり、やわらかい母音の続く関西弁で、ほろりとさせてたたみかけるのが、いいですね。これは歌にも通じます。それゆえ関西弁は比較的、音楽的なことばのように思えます。それと、指導していると比較的、早く楽に高いところを出せるようになる人が多いのです。関西人の声は、イタリア人の声に通じるところがあるように感じます。(♭ф)