発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.音が棒のように伸びていてフレーズ感がないといわれます。

.声がある程度出てきて安定してきたら、次は表現力を求められます。しっかりと声を出そうと訓練してきたら、音をしっかり支えようという意識も働き、音が棒のように、ただまっすぐ伸びてしまうかもしれません。訓練の段階ではそれでもよいのですが、そこから先は音が何を表現するためにあるかということを考えないといけないですね。

曲を歌うときには、たいていの場合歌詞に音がついていると思います。その歌詞をどう読んで朗読するかがヒントになると思います。

たとえば、イタリア語の発音のニュアンスを聴いてみると、母音の伸びがとても特徴的だと思います。息が自分から遠くに向かって山を描くように音がシェイプして進んでいくようなイメージです。

歌詞を抑揚をつけて朗読してみて、その抑揚を音に乗せてみましょう。そして、長い音はなるべく一本調子にならず、次の音に向かってつなげていくようにしてフレージングをつけてみましょう。いろんな歌手の歌いまわしを参考にするとよいと思います。(♯β)