発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.伝えるための工夫を教えてください。

A.言葉自体が、伝えたいことをキーワードとして取り出し、象徴、シンボル化して伝えているわけです。

だから、一つひとつの言葉に、具体的な事象や感覚を導き出すイメージが伴って初めて、実感が伝わります。そのために、言葉を重ねていったり、その言葉にトーンやニュアンスの変化をつけたりするのです。

古舘伊知郎氏のかつてのプロレス中継は、まさにその典型でありました。

いくつかの言葉を繰り返している(反復)うちに、聞き手の中に、ある種の具体的なイメージが生まれてきます。比除などをうまく使うと、さらにわかりやすくなりあす。ビジュアル化は、それを一目でわかるようにしたものです。テレビでは、目で見てわからないところだけ言葉で補えばよいのです。誰でも見てわかることは、最小限の言葉で止めておかなければくどくなります。そういう効果を話に加えるために、ジェスチャーや図表を使うのもよいです。(Э)