A.プロとして仕事をしていても初心に帰れる、研鑽を詰める場というのは大事です。プロこそ常に研鑽を積むべきだとも考えています。
自分を見つめなおす、個人に戻れる場所といってもいいかもしれません。そのような場所がレッスンの場であり、研究所であればいいと思います。
自分ひとりのトレーニングも重要なのですが、声という分野だけは自分ひとりのトレーニングがかえってよくない方向へいってしまうことも多いです。そのような時、常に相談できるトレーナー、指導者がいるというのはとても重要です。自分のテクニックや技術の向上のためのトレーニングは仕事だけではまかなえません。仕事のために必要な技術を身につけようと思ってもすぐできるものでもないことが多いです。
例えば、私自身も定期的に自分の先生のレッスンを受けますが、仕事で歌う曲を見てもらうことはほとんどありません。このレッスンの時間は常に技術の向上と、自分の発声のメンテナンスであり、英気を養う場であります。
そのような場所や人がいるから安心して舞台に臨めるということもあります。皆様にとってレッスンの時間がそのような使い方もできる場所であればいいと思います。(♭Σ)