歌っているときに力が入りますか。日常生活でも上半身力に力がはいりますか。日頃から力が入りがちな人は、脱力の体操を心がけることをお勧めします。
一番オーソドックスなのは、前屈して上半身を腰からだらんと倒し、ゆさゆさ揺り動かします。誰かに腕を持ってもらって突然離すと、腕もだらんと落ちていきます。この時に、腕が途中で止まるようであれば、自分の力で腕を制御しているということになり、完全な脱力ができているとは言えません。
首はもっと難しいかもしれません。やはり誰かに頭を持ち上げてもらって、そうっと離し、頭がストンと重力に任せて重みで垂れ下がるようであれば脱力ができている証拠です。起き上がるときは、背骨を一つ一つ積み重ねるような感じで上げてきます。首は最後に上げます。
寝てみて、自分のどの部分に力が入っているか観察することも役に立つと思います。このときは、かかとから頭に向かってスキャニングしていきます。つまり、自分の意識をかかとに向けて、かかとは地面とどう接しているか、左右差はあるか、次にふくらはぎは地面とどう接しているか、左右差はあるかなどを足から頭まで観察していくのです。(♯β)