A.歌のレッスンを受けていると、いかにいい声を出すかという技術的なレッスンになりがちです。頭の後を開けてとか、頬骨を持ち上げてとか、体を広げてとか、息をしっかり吐いてとか…。このような歌のための技術や、楽器としてどうやって身体を作っていくかということを学んでいると思います。
そもそも、声は声帯でしっかり鳴らして発せられるもので、こういった歌のための技術は、二の次です。しっかり喋るということは、声を使う基本中の基本となるのです。
歌詞をしっかり読むということはいろんな意味で大切です。
喋る練習をすることで、音楽的な歌唱にもつながっていきます。音楽は言葉の抑揚やニュアンスに基づいて作曲されています。作曲家が詩をどのように感じて、メロディーをつけたかのヒントが、朗読にかくされているのです。詩の朗読をして、言葉の持つリズム感やニュアンスを感じてみましょう。(♯β)