発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

息を走らせるメニュ

声を出すときに、アーと全く揺れも動きもせずに、ビームやブザーのように出す人がいらっしゃいます。

息で声を走らせる感覚があると、声が揺らいで、一本調子ではない柔らかい声が出せると思います。その響きは、ブザーのような音とは全く異なると思います。遠くまでよく通り、響きが豊かで、表現しようと思ったときにとても流動的に声の揺れを利用することができ、フレーズを美しくつなげていくことができると思います。

では、そのやり方です。まずは息をよく吐くことを練習してみてください。おなかの底から息を送り出すようなイメージで「ハー」と全部吐くような感じです。一回につき20回を5セットくらいやることをお勧めします。が、最初の頃ですと、5回も吐いたら、頭がクラクラする人もいると思いますので、自分で加減をして行ってください。

次に横隔膜を動かしながら「アーアーアー」おなかを突き上げるかのように息を吐いてみます。息をどんどん吐くことで、フレーズを追いかけていく、もしくは、息を増幅させることで音が走っていく感じに声を出してみてください。音階練習としては、すごく速いパッセージでやることをお勧めします。音をどんどん追いかけていくような感じで歌っていきます。(♯β)