A.まずは発声練習で常日頃からいい声が出るという意識を持つことが必要です。そして聞く人を引き付けるように読むためには、表現力が大切になってくると思います。
人に聞かせるためにテクニック的なこととして補えることは、なんといっても一本調子にしないことです。感情の起伏を作り、場面の転換を伝え、登場人物の感情を載せていくなどが必要かと思います。そのために意識してやっていただきたいことは、音の高さ低さ、強い弱い、スピード、間などを変えることです。場面の変わるところでは、少し間をおいて、高く始めてみる。強調したいところでは、強めに読むということはすぐに思いつくことかと思いますが、それだけではありません。あえて低めに小さくすることでも、観客の注意はぐっと引き寄せることができ、強調は可能になります。
また、早く読む、ゆっくり読むなどの変化のつけ方も効果的です。人の耳に残したいキーワードなどはあえてゆっくり読むことで強調できます。
どうやったらよいかわからないと、最初の頃は思うと思いますので、わざと、一文ごと、もしくは一語ごと、高さや強さ、スピードを変えてみることです。あえて変化をつけることで、普段自分がやらないような表現にたどり着くことも可能になるかもしれません。(♯β)