A.昨今の曲は、アレンジによって、複雑な音の組み合わせや耳慣れない音色が加わることで、そういう思いをすることがあると思います。耳慣れた楽器での伴奏なら音が取れても、電子音など他の音色も重ねられると音がとりにくくなる傾向があるようです(ならない人もいます)。その曲ごとにうまく工夫していけば、歌い出しの音もキャッチしていけます。ひとつ例をあげると、前奏の歌入り直前に、歌い出しの音とは違う単音が鳴っているとき、歌い出しの音を含まない和音が鳴っているとき(さらにその他の電子音などもあり)、音がとりにくいと感じることが多いです。この場合は直前の音ではなく、もっと前の音を頼りにします。伴奏のどこかで歌い出しの音が鳴ったら、その音をずっと頭の中で鳴らしておくのです。始めはハミングや母音で実際に音を出して、そのまま歌い出す練習をしましょう。慣れてきたら頭の中で音を鳴らしておくという方法にシフトしてください。さらに慣れれば、頭の中で音を鳴らさずとも歌い出しの音が安定してくるはずです。(♯α)