日本語とヨーロッパ言語とで大きく違うのは、子音母音ともにその種類が比にならないほど多いということではないでしょうか。日本語はあいうえおの5母音であるのに対し、英語の「ア」は明るいア、暗いア、アとエが混ざったようなア、さらにそれが長かったり短かったりします。英語の単音母音だけで15個もあるといわれています。二重母音、三重母音を合わせるとさらに増えます。
まずは、各言語に特徴的な母音の違いを的確にとらえることが必要になります。英語は私たち日本人にとっては一番なじみのある外国語ですから、辞書を引いたりしながら発音記号を見て、何とかその母音の違いを認識することができるでしょう。フランス語はあいまいな母音や鼻母音が大変特徴的かと思います。ドイツ語はウムラートの母音(オの口でエと発音したり、ウの口でイと発音したり)など。各外国語に特徴的な母音をマスターすることから始めてみてください。([E:#x266F]β)