A.歌のレッスンでは、よく「あくびをするように」と例えて、喉の開きなどを確認していただくことがあると思います。これは大変有益な方法で、まずあくびの要領でしっかり息を吸うことで喉がよく開きます。よく喉を開いた後は声帯がしっかり閉じやすいといわれていいて、その後の発声がとてもスムーズに運びます。軟口蓋もしっかり上がるので、響きのある声が出ます。
ただ、日本人にあくびするようにと表現すると、どうしても体を緩ませていくイメージにとる人がいます。本気のあくび、まるでライオンやトラ、飼い犬でもそうかもしれませんが、大きな口を開けてあくびをしてみてください。この時にみぞおちの横隔膜あたりに手を置くとあくびで息を吐いたときに。ポコンと膨らむと思います。横隔膜が下方向に動いているのです。このように本気のあくびを利用して、息を支えるという訓練にもなるのです。([E:#x266F]β)