発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 音源を参考にする際の注意事項は何でしょうか。

A.ここ最近の傾向として、CDやダウンロードで曲を聞くことが多いと思いますが、ライブではない音源は当然のことながらエフェクト、修正、いろいろな機能が施されています。その結果、ありえないロングブレスが可能になったり、ささやき声のような小さい声でもあたかも会場の一番後ろの席まで聞こえるような音量の調整もされているなどということを踏まえて聞かなければなりません。

ライブ録音でしたら、違ってくるかとは思いますが、それでも後から映像や音声も加工は可能でしょう。そこを差し引いて聞く賢さが必要かもしれません。

例えば、映画のレミゼラブルの「夢破れて」と、ライブ録音の同曲を聞き比べてみるとその差は歴然かと思います。映画のようなささやき声、鳴き声交じりの音声では、舞台に乗せた時、まったく客席まで届かないでしょう。演技も同様です。映像用の表現で舞台に乗せた時に、まったく太刀打ちできないことに気づくと思います。

一番は生のマイクやPAを使わないアコ-ステッィクな演奏、次に映像でもライブ録音、特に一昔前の演奏などは参考になるかと思います。([E:#x266F]β)