A. 声帯は、のど仏のあたり、甲状軟骨の中にある約1センチほどの一対のひだのようなものです。上から見たり描写したりすることが多いので、平面的なものと思われがちですが、実は円錐形のような先がとがっていて、下は厚みがあります。
軟膜に覆われていて風邪気味で痰が絡んでいるときなどは声帯にも粘液がついていて声が出しづらいという経験がある人もいるでしょう。前側は甲状軟骨に、後ろ側は1対の声帯がそれぞれ披裂軟骨についています。骨についているのです。
真ん中の「ラ」は、オーケストラのチューニングの際にオーボエが出す音ですが、人間がこれを出すと、一対の声帯は1秒間に440回振動している(波打つようにぶつかり合う)ことになります。ちなみに仮声帯という部分もあります。喉頭部分、声帯のほんの少し上にくぼんだような場所があります。