発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.芸事を成就させるための師を選ぶには、どうすればよいですか。

A.人を見る、選ぶのは、自分の責任です。自分の自由勝手でも、結果として親や先生や社会が壁となるのは、未熟なときの特権です。肚がなくては、物事は成しえません。

Q.過去の失敗に囚われます。

A.引きずらないこと、「莫妄想」です。 どうみるか、そこでわかったなら、もう半分は完了したものです。安心してトレーナーに任せられます。

Q.不器用です。

A.不器用なこともあれば、そうでないこともある、というようにして考えてください。

Q.一番学べた人は、どんな人ですか。

A.私が次に何とコメントするかが、「すべてわかった」と言う人がいます。何を学べたというかにもよりますが、大したものです。

Q.スタンスとは何ですか。

A.スタンスというのは、立ち位置のことです。いろんな意味で使っています。姿勢、呼吸、発声でも、立ち位置としての軸があります。心にもあれば、表現にもあります。狙い、存在意味、存在理由など…。

Q.最終的な基準は何ですか。[E:#x2606]

A.私の論では、ただの一声に集約されるのです。「ハイ」とか「ララ」「ハイララ」で声が伝わらなければ、歌もせりふも伝わらないということくらいです。とても簡単なのに、受け入れてもらいにくいですが…。声の使い方でなく、声そのもの、器の違いというもの…

Q.いつも、やり過ぎて注意されます。

A.エネルギッシュにやる気満杯でのやり過ぎはよいことです。過剰は押さえられます。不足こそ補わなくてはいけません。これまでの考えに囚われず、自分なりに追求して打ち破っていくことです。

Q.トレーナーのことばの意味がわかりません。

A.トレーナーのことばを全てわからなくてもよいと思います。聞いておけばよいし、心に留めておくとよいです。あまり大したことと思わないでください。たえず自分で新しいことばやイメージをつくって、使うようにしていくとよいでしょう。 他の人のことばや聞…

Q.トレーナーに「違う」と言われたのですが。

A.そこが違うと言っても、わからないなら、私は何度も言いません。厳しくみたら、ほとんどすべて違っているからです。でも間違いではないのです。直させると間違いになることを恐れることです。ですから、「違う」ということばをあまり使いません。 違ってい…

Q.トレーナーが、本の答えと異なる答えをしました。

A.答えは、そのときその場で違います。聞く人も答える人も時も場も違うのに、同じ答えなら、トレーナーはいりません。私自身も、変化、成長していますから、同じ問いへの答え方も変わるのです。本だけでなく、こうして更新し、最新の答えを出しています。標…

Q.レッスンを使う意味は、何でしょうか。

A.早くできること、速くでなく効率よくできること、そのために便利な存在がトレーナーで、その手段がレッスンとみなされがちなのでしょうか。便利とは、早くできること、確実にできることです。技術などと言われるのはその対処法の一つです。 でも、人が競っ…

Q.トレーナーにつく本当の理由は。

A.トレーナーによってですが、レッスンの内容でなく、その存在によって、どう声に接するかからどう生きるべきかまでを学べるものです。

Q.未熟なトレーナーでは使えませんか。

A.私も含め、誰もが未熟です。そのことがわかっているトレーナーの方がよいと思います。それがわからないトレーナーは、私としては使いたくありません。でも、人間ですから、ときに自惚れたり、勉強して自信をもったりして、得意になっているときもあります…

Q.鍛錬ということばをよく使われていますが、どうしてですか。[E:#x2606]

A.強いたり力の入るニュアンスもあり、あまり使いたくないことばです。でも、それだからこそ心身の必要をはっきりとさせるために、わざと使っています。 「朝鍛夕錬」は、宮本武蔵のことばです。五輪書「水の巻」に有名なことば「千日の稽古を鍛とし、万日の…

Q.考えるばかりで、疲れてしまいます。

A.考えることも体力がいるから、運動です。寝ることも運動です。頭ばかり疲れることは心によくありません。考えるよりは動きましょう。声を出していましょう。

Q.なぜこんなに下手で、うまくいかないのかと悩みます。

A.声でも指導でも、とことん悩むことです。それは、人生や仕事、生活での悩みと変わりません。贅沢なことと思い、楽しんでください。

Q.声のテクニックを評価されるようになりたいです。

A.技術を使うのは、それでしかもたないケースの方が多いです。声のテクニックも同じです。ひけらかす必要はないし、それでアピールしないと伝わらないくらいなら大したことではありません。それで伝えられても、大したものにならないです。ものまねやボイパ…

Q.メニュがたくさんあって、混乱します。[E:#x2606]

A.メニュをすべて使わなくてはいけない、終わらせるものと考えなくてよいでしょう。本当に必要な一つか二つのメニュがあればよいのです。他は、余分なものを捨てるために使うのです。無駄か有用かも考えなくてよい。考えないために数えきれないほど無駄をす…

Q.歌での、リズムと呼吸の合せ方がうまくいかないのですが。

A.歌のリズムと呼吸が合わない、ということは、まず、体がその歌を、感じていないということです。テンポの遅い歌もあれば速い歌もあります。起伏の小さい歌もあれば、起伏の激しい歌もあります。その歌の感じを、体で捉えていれば、声も呼吸も、その歌のリ…

Q.ノウハウをどう身につけるのですか。

A.レッスンの目的は、ノウハウを身につけるのではありません。身につけたものがノウハウと呼ばれてしまうこと、ノウハウとさえみえなくなることです。ノウハウとして切り出せるもの、メニュやマニュアルなどは、大して、他の人に通じないのです。わかりやす…

Q.トレーナーが固定した方法やメニュを持って行うのと、相手によってメニュを自在に変えるのは、どちらがよいでしょうか。

A.固定した方法やメニュと、相手によって変わるメニュ どちらも一長一短があり、その二極の間にもさまざまなスタンスがあります。生徒の対応しやすいのは後者、トレーナーのやりやすいのは前者です。データとしては固定した方が比較しやすいです。

Q.なぜ、いろんなメニュがトレーナーごとに違うほどにあるのですか。

A.ありとあらゆるメニュがありますが、その大半は私は知っています。そのなかには、日常の健康改善に役立つ、その結果、声もよくなるのも少なくありません。メニュや方法として間違いとはいえないが、特別なものでもないレベルのが大半です。 メニュからトレ…

Q.ヴォイトレを学んだのは、なぜですか。

A.それで何かができるということよりも、声やヴォイトレの限界を知ること、ひいては、自分の限界を知るためでした。そのことで、自らの可能性や才能の勝負どころもわかるし、自分の本当に好きなこともやりたいこともみえてくる、近づける。それが大切だと思…

Q.ヴォイトレの本やレッスンで、できるようになりますか。

A.本やレッスンについていうと、碁やサッカーなどと同じです。ルールや成り立ちについて知ることで、初歩的なプレーを楽しむことはできます。本もレッスンも、そのためにあるものでしょう。 「誰でもすぐに、何でも、できるようになる」などと言うところで…

Q.活かすべきは、自分の力、それとも他人の力ですか。[E:#x2606]

A.自分の力と言いたいところですが、自分の力だけで、それなりの物事を成し遂げることはありません。他人の歌を全く聞かずに歌えるようになった人はいません。 しかし、他力本願で自分の努力を怠っていては他の人も認めてくれないでしょう。今あるものを目一…

Q.悪いことが続きます。

A.それは生きる力が落ちているのです。神前や仏前で祈り、心機一転、生活を変えてみてください。考え方も、悪いことを引き寄せているというと、占いのように思われるかもしれませんが、多くのケースでは、本人が引き寄せています。そういう表情や振舞いが出…

Q.目標が決まりません。

A.目標がそう簡単に立てば、それはもう実現したも同然ですから、目標と計画が大切でしょう。目標がある方が必要性、優先度、モチベーションなどによいのは確かです。一つは行動することです。目標を決めるという目標でレッスンをスタートすることでもよいで…

Q.すぐれたトレーナーとは、どんな人でしょう。[E:#x2606]

A.声にすぐれていることは次点です。私は、相手に、そのトレーナー本人よりも大きな力をつけさせられる人だと思っています。早く楽に、をあえて問わないことでしょうか。どんなに声や歌にすぐれた人でも、相手が自分と同じ年月や年齢、練習量で追い越せない…

Q.何でもできるようになれたらと思います。

A.何でもできる、は素人の中ではすごいのですが、プロの中では、多くの場合、使えないのです。プロの活動はプロ同士のコラボですから、絶対的な強みがないと成り立たないのです。一人ですべてはできません。それがわからない人は参加できません。

Q.見本を忠実に学べばよいのですか。[E:#x2606][E:#x2606]

A.見本は、手本でなく、一つの叩き台、タッチと言っています。最初は、何かしら基準を与え、まねさせるというのが一般的な教え方です。初心者なら、わかりやすいサンプルとして使うのです。 でも声には、最初も初心者もない。顔に不正解がないのと同じで、そ…