発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

22.音大/教育法/声楽/クラシック/オペラ

Q.伝統文化とは、どう接したらよいのでしょう。

A.私は、過去の作品への敬意と継承への使命感をもって接しています。

Q.オペラ歌手は、正規の音楽教育が必要ですか。

A.藤原義江は、上野でなく浅草オペラの出で、しばしば、正確な歌唱でなく、楽譜も読めずに丸暗記と言われていました。上野(今の芸大)以外の出はいかがわしいという風潮でした。美空ひばりと似ているのです。 歌はコルペティートル(ピアノでメロディを正…

Q.声楽家のプロフィールなどに、習った教師などの肩書が多いのはなぜですか。

A. 声や歌の実力本位ではなく、有名な人の名前や肩書、経歴で価値づけて拝聴するのが、日本人の客だからでしょう。

Q.日本のオペラ歌手は、いつ頃世界へ進出したのですか。

A. 明治の初め、西洋音楽が入って間もなくのことです。作曲家は、滝廉太郎、山田耕作と出て、大正末期から昭和にかけて、オペラ歌手は、藤原義江、三浦環と、世界中を回っていたのです。

Q.日本の教育はクリエイティブですか。

A.「戯曲や詩を解釈して、述べなさい」などという問題があっても、日本の教育では、クリエイティブなものとはいえません。大体はそこに予め模範解答があるからです。 本当は、その模範解答に近いほど、低く評価するべきでしょう。何より課題を選ぶ、あるい…

Q.フランスでの音楽教育は、ディクテーションがメインと聞きました。

A.ディクテーションは、音声を聞いて文字にすることです。たとえば、フランスの音楽基礎教材「ラ・ディクテ・オン・ミュージック」というのがあります。その曲目のヴァリエーションが多様なのです。ヒルデガルト、メンデルスゾーン、シュトラウス、スメタ…

Q.なぜ、歌曲を重視すべきなのですか。

A.思考や身体で捉えた感覚は、声に反映されるからです。楽器のプレーヤーでも、声に出してみると、理解が深まります。

Q.子供に一曲、聴かせるとしたら、何がお勧めですか。

A.ドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」

Q.声楽のレッスンでは、自分の表現をするとうまく歌えずトレーナーに指摘されるので、何も表現せずに歌うようにしています。それで大丈夫ですか。

A. なぜ、自分の表現をしようとするとうまくいかないのかわかりますか。その理由は、まだ技術が伴っていないために、何かを表現しようとすることであなたの発声が崩れてしまうからです。ですので「今の時点においては」という条件付きでしたら、その捉え方…

Q.声楽のレッスンでは胸声で歌っているので、高音がある曲のときはどうやって歌えばいいですか。

A. レッスンでトレーナーが全ての音を胸声で歌うような要求をすることはありません。声楽のレッスンでは胸声で歌うようにしている(胸声だと思っている)のは、あなたの中で勝手にできあがったルールのようです。声楽の発声=胸声、という説明はレッスンでも…

Q.コンコーネは階名で歌わないとダメですか。階名だと歌いにくさを感じます。

A.階名で歌うという決まりがあるわけではないので、歌いにくいのであれば、始めのうちは他の発音を使って練習してみてください。ですが、階名のときに感じる歌いにくさは、そこに改善の必要な部分がある、ということです。その事実にフタをせずに、しっか…

Q.声楽家より、演歌歌手の方がよい声で、歌もうまいと思うのですが。

A.私たち日本人には、舞台の設定としては、演歌やポピュラーの方が身近といえます。歌は個人のものなので、ジャンル分けして、よしあしは語れません。かつては日本でも、名を轟かせた声楽家もたくさんいましたが、少なくなりました。声楽の技術や教える方…

Q.声楽家をどこでみていらっしゃいますか。

A.声の輝き、それが、こちらの胸に飛び込んでくるか。ヴォイトレからは、芯と線と共鳴など。([E:#x266F])

Q.なぜ、イタリアのオペラは、全世界を席巻したのでしょうか。

A.人として、声として、もっとも輝いていたからのように私は思います。([E:#x266F])

Q.クラシックのコンサートに行くのですが、その声にはあまり感動できません。

A.よいコンサートもあれば、よい出演者もいます。それが好きな人もいれば、そうでない人もいます。ご自分で比べてみてください。何であれ、いろいろと勉強にはなると思います。([E:#x266F])