重要なのは、息を吸う量や吐く量ではありません。腹式呼吸と発声に加えて、いかに効率よく息を声として使うかという問題です。声を出す原動力は呼気なので、声を操るためには、深い呼吸をマスターしておく必要があります。
たっぷりと息を吐き、自然と体に深くとり入れることを心がけて生活するだけでも、だいぶん違ってくるでしょう。トレーニングの限られた時間よりも、毎日の生活のなかで、常に声やヴォイストレーニングを意識していることが、より効果的な訓練につながります。息についても同じです。つべこべ考え悩むより、大きく呼吸していることです。これならいつでもどこでも、トレーニングできます。