カラオケの採点は、メロディデータに基づき、音程、音量、リズムでチェックしています。メリハリ、抑揚、こぶしは、メロディのデータからずれるので減点されるため、歌唱力、とくにオリジナリティがありすぎると、高い得点が出にくいといわれてきました。メロディどおりに、大きな声で歌うのがコツでした。最近は、人の耳で聞いたときのうまさとして、歌い方の技術が加点されるようになりつつあります。
ビブラートやしゃくりあげ(低く出てもちあげる)が加点される「エクシング」パターン認識技術を使っています。ビブラートのほか、抑揚、タメを入れたのが第一興商です。これらが表示されるため、どういう歌唱法が使われたのかを歌っている人もチェックできるようになりました。ということで、カラオケ採点システム以前の通説をカバーするくらいの進歩中ですが、行き着く先、プロによるということでしょう。歌手本人の歌からサンプリングすれば、本人のがもっとも高いとなりそうですが。