発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q967.プロはカラオケでよい点数がでないのか。☆

 カラオケの採点は、メロディデータに基づき、音程、音量、リズムでチェックしています。メリハリ、抑揚、こぶしは、メロディのデータからずれるので減点されるため、歌唱力、とくにオリジナリティがありすぎると、高い得点が出にくいといわれてきました。メロディどおりに、大きな声で歌うのがコツでした。最近は、人の耳で聞いたときのうまさとして、歌い方の技術が加点されるようになりつつあります。
 ビブラートやしゃくりあげ(低く出てもちあげる)が加点される「エクシング」パターン認識技術を使っています。ビブラートのほか、抑揚、タメを入れたのが第一興商です。これらが表示されるため、どういう歌唱法が使われたのかを歌っている人もチェックできるようになりました。ということで、カラオケ採点システム以前の通説をカバーするくらいの進歩中ですが、行き着く先、プロによるということでしょう。歌手本人の歌からサンプリングすれば、本人のがもっとも高いとなりそうですが。