発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1159.話し声は普通なのですが、歌いだすと全く違うしゃがれた声になると言われました。どうすればしっかりとした歌声になりますか?

A.欧米では話し声と歌声はとても近い所にあって、自然に聴き手に伝わることが多いのですが、日本語はどうしても響きの浅い所で発音できてしまうが故に、話し声が弱く力強く聞こえてきません。スポーツなどで大きな声を出し合ったり、掛け声をかけてトレーニングをしている人は、お腹の底から声を出せています。普通はそこまでいくのに気合や勇気が必要になりますね。小声で息もれのように話すのが楽ですと、ますますそのポジションで話してしまい、遠くに通らない声を作り上げてしまいます。したがって実は良い声を持っていたにもかかわらず、自分で気が付かないままの人が多いようなのです。しっかりした声で歌われたり発せられた声を、まず注意して聴いていくところから始めて行きましょう。自分の内側から意識を変えていく必要があります。トレーナーと共に上達してください。(♭Φ)