発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1583.発声レッスンでの男女の違いはありますか。

A.レッスンをおこなって以上男性も女性もレッスンしなければいけないのですが、その時、常に意識していることがあります。それは基礎は同じでも、同性同士でなければわからない問題も当然あります。特に大きな問題は、地声でどこまでいくかということです。男性がある程度の音域まで地声でもっていけますが、女性は頭声の範囲が大きくなっています。この問題とpassagio(声の変わり目)の問題、アクート(高音)の問題は、常に意識しなければいけません。

 女性と男性ではpassagioの場所が違うのです(特に低音域)。また女性は、アクートも男性よりも高い音を出す場合が多いので、その違いには常に気を使わなければいけません。例えば男性はウの母音を高い音域までウと発音できますが、女性はオやアの母音に近くなってしまいます。女性で高い音までウとやってしまうと喉は痛んでしまうことでしょう。双方のやり方を勉強する必要があると思います。(♭Σ)