発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2135.歌が楽器と一番異なる点は。

A.これは言葉(text)です。この問いには、すぐ答えられるようでなければいけません。器楽曲は、たとえばタイトルがついていても、抽象的にしか表現することはできません。それが、歌の場合は言葉があるおかげで、直接表現できます。その分、言葉を表現するという責任があるのです。それは言葉を表現しようとして話すように歌え、という意味ではありません。あくまでも良い響きの声で歌うことは前提です。
 では、言葉を表現するということは。もちろん、外国語であれば、その意味を理解することは当然です。どんな言葉であっても言えることは、歌う言葉への気持ちを満たすこと・創ること。つまり、歌っているオンタイムで言葉と気持ちが一致していなければなりません。それにより、自然と強弱や色合いも変わってきます。ところが、歌う人の中では、この作業ができていない人の方が多いのです。なぜなら、声を出すことばかり考えているからです。是非、内容の伴った歌を歌うよう心がけてください。(♯Θ)