A.日本は空調とバランスをとることが難しい国です。地下鉄やオフィスなど、自分の意思・状態に反して、どこもかしこも効きすぎています。たとえば、私が留学していたイタリアでは数年前までエアコンは街のバールやデパートくらいしか入っていませんでした。夏休みに音楽院で演技の講習会があったとき、生徒たちは暑くて窓を開けようとしました。しかし、先生が開けるなというのです。開ければ外から暑い空気が入ってきて、よけい暑くなる、と。試しに言うことを聞いてみると、しばらくしたら暑さを忘れていました。暑いときは暑く、寒いときは寒く、暮らしている方が人間らしくなり、健康でいられると私は思います。そのため、帰国してからは日本のエアコンが苦手になってしまいました。
それから、ヨーロッパは大体マンション全体にお湯が流れていて、各部屋にデロンギのような管の暖房部分がついていて、エアコンのように直接的な暖房でなく、間接的に部屋全体があたたかくなります。日本でいえば、床暖房が近いですね。そのような暖房でないかぎりは喉や鼻にとって非常に悪いです。でも、日本だと自分の意思では変えられない状況があります。だから、自分は自分で守ってください。マスクをする、水分をたくさんとるなど。普通に暮らしていて、風邪以外で喉・鼻を痛めるなんて、悲しくないですか。(♯Θ)