A.イチローの振り子打法は、イチローのデビュー当時には「そんなバッティングフォームで打てるはずが無い」と批判されたそうです。メジャーリーグで日本人の先駆者、野茂選手のトルネード投法は、後にも先にも彼独自のものです。イチローにしても野茂にしても、このようなオリジナリティは教科書に書かれているものではありません。もちろん基礎があった上でのことを加えなければいけませんが、発声も、教わることを参考にしてオリジナルな解釈を持ってよい声を出せるようになることこそ、本物の歌手になるのだと思います。逆に、イチローの振り子打法をそっくり真似てみても結果が出るわけではありません。そこにはイチローにしか分からないものすごく細かい体の感覚があるのだと思います。自分の声を見つけるとは、宝探しだと思います。宝の場所のヒントをトレーナーが探してくれるのであって、トレーナーが宝の地図を持っているわけではないとも思います。(♭∀)