A.呼吸練習ほど大切なものはありません。良い声の5割は、呼吸のおかげと言っても過言ではありません。もちろん、直接息をたくさん使って声を出しても、良い声は出ません。むしろ、あっという間に息が無くなり、良い声どころではなくなってしまいます。そこには、良い声を出すための技が隠されています。その技を習得するためにも、日々の呼吸練習が役に立ちます。そして、その呼吸練習は、少しだけ体に負荷のかかるものでないと、上達していきません。毎日、決められたルールに従い、漫然と繰り返しているだけでは、ほとんど効果は無く、時間の無駄使いになってしまいます。そこを間違えないようにしましょう。
「呼吸練習なら、楽にこなせます。」と答える生徒さんにそのことを話すと、「なるほど、、、そう言われてみれば確かに、、、」と答える人がほとんどです。ところがまれに、「呼吸練習が辛くて体中が痛くなり、一週間近く寝込んでしまいました。」と言う人も中にはいます。もちろん、それは負荷が強すぎたからです。弱過ぎるのは時間の無駄遣いで済みますが、強過ぎるのは体を壊してしまうので、くれぐれも注意してください。あくまでも、少しだけ疲れるくらい、練習してください。(♭Ξ)