発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2334.腰の重要性について教えてください。

A.体全体から声を出す感覚を習得する最後の砦は、腰、だと思います。腰に空気の袋のようなものがある感覚になると、発声能力はグンと上がります。喉で締まっているような感覚は完全になくなると思います。
 しかし、腰を使うという感覚はとても掴みづらいと思います。
 なぜかといったら、正しい姿勢が取れていないとおそらくまったくつかめない感覚だと思います。
 ヒントは、下半身にあります。お尻の穴を引き締めるよう立って、おへその下を中に引き込むようにしましょう。首が前に出ないように気をつけましょう。体の側面が真っ直ぐになるようなイメージを持つとなおいいです。
 そうすると、立つ姿勢に余計な力が加わらなくなり、腰が自由になります。
 あとは、胸郭を広げたまま自然に空気を取り込んでみると、腰に空気が入っていくような感覚になりと思います。
 つまり、使うというよりも使われる、という感覚の方が正しいかもしれません。
 あとは、息を吐く時にはとても喉が自由な状態になっているので自然に発声しましょう。(♭∀)