A.キューゾとは、閉じるという意味のイタリア語ですが、大雑把に言うと高音を開けすぎてばかっぽい声にならないようにする声楽のテクニックです。英語では、カヴァーヴォイスともいいます。
目的は高音域にいく途中のパッサッジョという高さで声を広げたまま通過すると、高音域のコントロールが上手くできず、大きな劇場では高音域を遠くに運ぶことが困難になるからです。
この技術の習得にとても間違いやすいことは、喉をしめて声を詰めてしまうこととキューゾを間違えてとらえてしまうことです。
このキューゾが本当に上手くいくと、声は自分の体の中にあまり残らず、外に放出されるような感覚になります。
その声が出たときは、体は楽なんだけど、声の掴みどころがなくて「頼りない」感覚になるはずです。 (♭∀)