発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2425.息を強く吐こうとすると、腹筋に力が入ってしまいます。どのように練習していったらいいのでしょうか。

A.腹筋に力が入ってしまうと、たくさん息を取り込めなかったり、長く息が続かなかったりという不都合が出てきます。もちろん間接的には使われているのですが、直接固める形では使っていません。
まずは腹筋を意識することなく、息を吐く練習をしていきましょう。
睡眠時のリラックスさを思い出して、力を抜いて仰向けに寝てみましょう。自然に深い呼吸をしていくと、お腹だけで呼吸していることに気づくと思います。お腹を中心に息が吐かれ、息が吸われているのです。この流れをじっくり感じてみましょう。
この状態から徐々に息の量を増やしていき、強い息を吐いていきましょう。その間腹筋に力が入ってきたら、最初に戻り、睡眠時のリラックス状態に戻します。これを繰り返していくうちに、腹筋に力が入ることなく、強い息が吐けるようになってきます。
また強く息を吐くこと自体で、強く息を吐くための筋肉を鍛えていることになります。腹筋を使わずに、強い息が吐けるようにしていきましょう。
 
 また上半身のリラックスを忘れてはいけません。首、肩、胸、腕等の上半身の力を抜いて、お腹を中心に息を吐いていきましょう。上半身に力が入ってしまうと、腹筋にも力が入ってしまいます。
またお腹を中心にとイメージしていても、腹筋近くのお腹をイメージしてしまうことかと思います。お腹というより、もっと下の下腹(丹田)のあたりをイメージしていきましょう。