発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2563.練習するたびに、できない自分に落ち込んでしまいます。

A.まずできたところを大きく考えていきましょう。今できていることは、長所でもありますし、これからさらに磨いていきたいところなのです。そういった自分の長所をまずは認めていきましょう。
またできないところは理性的に対処していきましょう。落ち込むのではなく、理性的に問題を把握して、その改善のためには何をしたらいいのか考え、それに対しての努力を淡々と行なっていくことが大切です。ここで焦ってはいけません。焦れば焦るほど、できないことに意識がいってしまい、さらにできなくなってしまうという悪循環におちいってしまうからです。「できた、できない、」をその場だけで判断するのではなく、ある期間、淡々と努力していき、一喜一憂してはいけません。時間をかけなければ、できないことがあるのです。できるまで時間をかけて、淡々と努力していきましょう。その間を耐えることも大切なのです。

 またプロになっても、そういった気持ちは常にあります。「自分はまだまだだ。もっと上手くなりたい。もっと上達したい。」こういった気持ちを常に持っています。何年たっても、そういう気持ちに変わりはありません。
これでもう完成したから、努力しなくていいということはないのです。完成したと思った時点で、プロとしては終わりです。まだまだだと思い、努力し続けていくことがプロの条件でもあるのです。
そういった世界に足を踏み入れているのです。だから常に自分自身と戦っていかなければならないのです。長所を磨き、欠点をカバーし続けていくのです。終わりはありません。
今はできないことでも、必ずできるようになります。そしてその問題が解決したら、また次の課題が現われてくるのです。