発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2632.ハミングのときに、「少し息が多くて広がってしまっているので、もっと鼻だけにしたい、鼻をもっと感じて」、とのアドバイスをいただきましたが、以前、別のトレーナーの先生に、「ハミングでたまに鼻にかかってしまう時があるので(前すぎるので)もっと上、または後ろを意識して、鼻にかからないように」、とアドバイスをされたことがあるので、鼻を意識するのに躊躇してしまいます。鼻の使い方にもいろいろあるのでしょうか。

A.鼻腔の共鳴を加えていくことで、喉の鳴りだけではない高い響きをつけることができます。そのためにハミングの練習をトレーニングメニューに入れています。ただ、鼻を意識していても、それが低い位置であったり、奥に入ってしまうと、いわゆる「鼻に掛かった声」になってしまいます。鼻に掛かってしまう際に、もしかしたら鼻先や前歯の高さで感じているかもしれません。感じて欲しい場所としては、軟口蓋から鼻の付け根のあたりです。(♯Λ)