A.まずその特徴的なことば、言い回しに慣れることが大切です。そういった型を身につけるにも長年の修行が必要なのです。自分でしゃべってみればわかることですが、すぐに落語のようにしゃべれないはずです。そういった前提でまずは素直に聞いていきましょう。
ことばは江戸、明治ことばではありますが、日本語であることには違いありません。話の内容はわかるはずです。噺家さんが語っているストーリーに耳を傾けて、イメージを膨らませていきます。自分の中で具体的なイメージにしていくのです。
最初はCDなどの音源だけのものを聞くことをお勧めします。DVD等で映像を見ながらもとても勉強になりますし楽しいのですが、音だけで聞くことで、イメージがより涌きやすくなるのです。噺家の声だけに集中し、具体的イメージを作っていくのです。うまい噺家は、映像を見なくても、話の内容がはっきり浮かび上がってくるのです。