発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2753.落語は古典芸能で、話し方にも特徴があり、現代語にマッチしていないと思うのですが、その中で、どのようなことを参考にしていったらいいのでしょうか。

A.まずその特徴的なことば、言い回しに慣れることが大切です。そういった型を身につけるにも長年の修行が必要なのです。自分でしゃべってみればわかることですが、すぐに落語のようにしゃべれないはずです。そういった前提でまずは素直に聞いていきましょう。
ことばは江戸、明治ことばではありますが、日本語であることには違いありません。話の内容はわかるはずです。噺家さんが語っているストーリーに耳を傾けて、イメージを膨らませていきます。自分の中で具体的なイメージにしていくのです。
最初はCDなどの音源だけのものを聞くことをお勧めします。DVD等で映像を見ながらもとても勉強になりますし楽しいのですが、音だけで聞くことで、イメージがより涌きやすくなるのです。噺家の声だけに集中し、具体的イメージを作っていくのです。うまい噺家は、映像を見なくても、話の内容がはっきり浮かび上がってくるのです。