発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2848.バンドでのスタジオ練習をすると、必ずのどを痛めてしまいます。対処方法を教えてください。

A.バンドの音量は大音量です。そのボリュームに対抗しようと思っても、対抗できるものではありません。対抗しようとせずに、自分の普段のボリュームで歌っていくことが大事です。普段のボリュームで歌うためには、普段の歌い方を思い出す必要があります。
普段の練習の際に、しっかり歌い方を体に覚え込ませておくことが必要です。お腹を中心とした腹式呼吸を身につけていきます。そして聞こえてくる声で判断するのではなく、体の使い方、腹式呼吸を体に覚え込ませていきましょう。ここでしっかり覚え込ませておけば、大音量に惑わされることなく、体で歌っていけば、のどを傷めることもありません。
またスタジオ内では、自分の声がしっかり聞こえることが大切です。バンド全体のボリュームを調整したり、ヴォーカルの声が聞こえるように、返しのスピーカーを近くに配置することも大切です。むやみに大音量で練習するのではなく、お互いの音がしっかり聞こえる状態で練習することが大事です。そういった姿勢で練習していけば、ヴォーカリストがのどを傷める可能性も少なくなってくるはずです。
水分補給もしっかり行ないましょう。スタジオ内では飲み物が飲めない場合もありますが、一定の時間練習をしたら休憩を取り、水分補給をしましょう。のどに潤いがなくなってしまうと傷めやすくなります。無理をせずに、休憩を取っていきましょう。
またスタジオに入る前に、発声練習をして、歌う準備をしておくことも大事です。発声練習なしで、すぐバンドと合わせて歌うのでは、のどにも負担がかかってしまいます。