発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3210.「発声していて調子は良いはずなのに声が引っかかる気がします。歌う前に熱い飲み物を飲んだ後、そのようになったのですが、どうしてでしょうか。」

A.よく発声練習のときは冷たい飲み物などは喉を冷やすからよくないといわれます。
確かに身体や声帯が温まってきているのにそこに冷水をかけてしまうのは、アクセルを踏みながらブレーキをかけてエンジンを駄目にしてしまうようなものです。しかし今度は熱すぎる飲み物も声帯を驚かせてしまって、スケール練習などで声がかすれる、カサカサするなど気をつけたほうがよいようです。水分を補給しながら練習するのはスポーツと同じでよいと思いますが、常温かぬるい程度で潤すぐらいにして、「あれ、声がでにくいな」と思ったら、思い切って少し休んで呼吸やハミングの練習に切り替えましょう。どうしても練習したくなって無理をしがちです。腹式呼吸の仕組みなど、本を読んだりしてイメージすることにすると気持ちが楽になります。