発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3224.顎が十分に開けることができず、発声のひびきが浅くなってしまいます。どうすればよいでしょうか。

A.のどの奥をしっかり開けて発声するのが基本です。そのためには、あくびをしたときの状態、つまり顎、顔全体、唇の力が抜けてリラックスした状態で歌います。顎が普通の人より縦に大きく開かないなら、無理をせず毎日少しずつ耳の前のくぼみができるくらいまで開けるように訓練していきましょう。スピーカーと同じで口の中にできるだけ多くの空間を作っていきます。
始めは「ア」より「オ」の母音のほうがのど仏が上がらず声がひびいているのを実感できると思います。すると今度は舌が奥に入ってしまうかも知れません。できるだけ舌を歯の裏に付くくらい前へ持って行って、舌が発声していて平らになるように心がけましょう。声に丸みが出て柔らかくこなれてきます。