A.「学ぶ」とは、自分を知ることでもあります。そして自分を知るためには、謙虚な心で、まじめに勉強していくことです。当然と言えば当然なことなのですが、これがなかなかできないのも事実です。
まず謙虚さですが、レッスン等を行なっている際には、自分にとって感情を害することを指摘されることもあると思うのですが、そこは冷静になって、まずすべてを受け入れることです。すべてを受け入れたうえで、自分にとって本当に必要なことなのかを徐々に探していけばよいのです。ここでまず受け入れない状態を作ってしまったら、その後得るものが少なくなってしまうでしょう。謙虚になり、すべてを受け入れていく過程で、多くのことを学ぶことができるのです。
またすべては自分の責任であると思うことです。トレーナーにレッスンをしてもらい、教えてもらってはいるのですが、受動的になるのではなく、自ら積極的にレッスンに取り組んでいくことが大事です。レッスンはあくまでも、自らがトレーニングしていくことのサポートでしかないのです。そのサポートを主と考えるのではなく、自分で自主的に行なうトレーニングこそが主であるという気持ちで臨んでいくことが、より上達する秘訣でもあります。自分自身に責任をもち、自ら主体的にトレーニングしていきたいものです。
歌やセリフのトレーニングの中から多くのことを学んでいきますが、実際生きている過程において学ぶことも多いことでしょう。すべての学びが糧になります。そして歌を極めていく過程が、自分の人生とリンクして、自分の人生をも豊かなものにしていけたらよいですね。