発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2258.学ぶ姿勢について教えてください。

A.基本的に「学ぶ姿勢」とは、受け身な状態ではなく、積極的にこちらから吸収していこうとする姿勢です。自らが努力し、自らが発見をし、自らでつかんでいく。だからこそ学んだすべてのことが自分のものとなるのです。
 例えば、学校に所属していたり、トレーナーについていたりして、いろいろなものを与えられますね?与えられたものだけを、ただこなしていったのではダメなのです。レッスンや授業にしても、ただ参加して、その時間だけ学んでいる気になる。これではダメなのです。
 もちろん学校やトレーナーも大切ですが、学校は自分のモチベーションをキープするため、また周りの生徒を見ることで刺激を受ける場所、トレーナーは自分が努力してやっていることが、正しいのか正しくないのかを判断してくれ、アドバイスをしてくれる人。そう考えてほしいのです。決して学校やトレーナーが、うまくしてくれるわけではないのです。自分自身の努力、自分自身の学ぶ姿勢こそが大事なのです。これなくしてうまくなるはずがありません。レッスン等で与えられた課題をこなすだけで必死になっていたのでは、うまくなるはずがありません。その課題はあくまで全体の30パーセントであって、残りの70パーセントは自らの努力なのです。自ら課題を作り、努力していくのです。そこを勘違いしないでほしいのです。

 「病気を治したいから、薬をもらい、治す」みたいに、「レッスンだけを受けて、アドバイスをもらったら、うまくなる」と考えているのではないでしょうか。そんな甘いのもではありません。待っていてもうまくなりません。レッスンと薬は違うのです。効率ではないのです。時間がかかることなのです。だからこそ、そのレッスンをさらに良いものにするために、普段からの努力が大切になってくるのです。レッスンのための予習、復習はさることながら、それ以外で、もっともっと学びを深めていかなければなりません。自らが積極的に行動し、努力していく姿こそ、理想の「学ぶ姿勢」であると考えます。