A.たとえば楽器奏者であれば、一日10時間以上は練習するのではないでしょうか。プロだからといって練習しないわけではありません。そのぐらい練習して普通だと思います。しかし歌の場合は、のどを使うため、あまりにも長時間練習することはできません。10時間なんてとても無理です。ですから、自分なりのメニュを作り、声を出す練習をしていくことが大事です。
また声を出すことだけが練習ではありません。声を出さずに、体を鍛えたり、息吐きトレーニングを行なったり、歌詞を読み込み、内容を深めたり、やらなければならないことは山のようにあります。そうしたことを行ないながら、実際に声を出す練習も行なっていくのです。
人それぞれですが、集中して2時間声を出せば充分なのではないでしょうか。それ以上行なえば、のどに負担がかかってしまいます。また長時間歌えるということは、だらだらと集中しないで歌っているということも推測されます。テンションを高め、集中力を高めた状態で声を出していくことが大切です。また1時間、休憩、1時間と分けて練習してもよいかもしれません。休憩を入れれば、のども回復して、また新たな気持ちで練習を再開することができます。
また自分の声や歌を録音し、その場で反省、確認しながら練習していくことをお勧めします。ただやみくもに歌い続けていても意味がありません。レッスンであればトレーナーが指摘してくれますが、自主練習ではそうはいきません。そういったときには録音しながら、自分が自分のトレーナーとなり進めていくのです。そうすれば、のどにとっても効率よく練習できるはずです。
声を出すことに関しては、もちろん量をこなすことが大事ですが、それものどを痛めずに量をこなしていくことが大事です。自分に合ったメニュを作り、練習を進めていきましょう。 (♭∞)