A.体を動かしても声が浮いてしまい、体がどんどん力んでしまうという人は、体の中への意識が足りないというケースもあると思います。体の外側ばかりが緊張しても、肝心の呼吸器官は中側にあるために機能させることは難しいでしょう。そのようなときは、おヘその下から胸、喉の真ん中を突き抜けて、舌の根元、口蓋垂の裏側、頭の真上へ抜ける一本の細い空洞をイメージするといいと思います。そして、最初は無理やりに息をその空洞に通そうとはあまり思わず、発声しながらその空洞を「思う、または考える」だけにとどめておきましょう。一見、意味のないようなこの想像のみの行為が、実は大きな力を生むことになると思います。体はコンパクトにつかわなければなりません。コンパクトに使うには、息を大量に出し入れしようと考えるだけで体の自由を阻害することもあります。
(♭∀)