A.いびきは、鼻から咽頭にかけての空気の通り道が、何かの圧力でせばめられて、口蓋垂(のどちんこ)や扁桃、舌のつけ根などが、息の流れで震えて起こります。つまり、口蓋垂(のどちんこ)の振動(震え)です。
喉から上の気道や口、さらには鼻が共鳴体になることで、その音色はさまざまです。日本の“いびき博士”といわれた池松武之博士は、そんないびきを電車型、猛獣型、遠雷型、爆音型、牛鳴型、機関銃型、読経型など30通りに分けています。変わったところでは、ゴボゴボゴボというマンホール型、クックックッとうす気味悪いしのび笑い型などというのもあります。
仰向けに寝たり、手を首やあごにあてて眠ると、空気のとおり道が狭くなり、いびきが出やすくなるのです。口を開けて眠るとさらに空気がたくさん通り、外へもひびきやすくなります。そこで、いびき防止用グッズなどは、気道の確保を第一に目的にしています。
たとえば、枕やふとんの片側に座布団をはさんで体が斜めになるようにすると、寝返りをうっても体が横むきになるから、いびきが出にくくなります。(♭ф)