A.両方大事です。まず息の量を増やす、息を強く吐ける体を作っていきます。こうして楽器としての体を作っていくのです。そのうえで、効率よくひびかせていくのです。ですから順序が大事なのであり、両方必要なのです。
息のトレーニングとしては、ドッグブレスや3秒吐いて1秒で吸って、というトレーニングを強い息で繰り返すことなどを行なっていきましょう。
「強く息を吐くためにはどういうトレーニングをしたらいいですか?」という質問をよく受けるのですが、強く息を吐くためには、強く息を吐くことしかありません。練習方法は強く息を吐くことを反復練習していくのです。さきほど上げた練習を繰り返していくのです。そうすれば強い息が吐けるようになります。
また、そうした強く息を吐く練習の中にも、長く息を吐き続ける練習も入れていくことでバランスが取れてくると思います。
また、ひびかせることですが、ある程度体ができてから、ひびかせていくことを学んでほしいと思います。順序が逆になってしまい、最初にひびかせていくことばかり練習していくと、声のひびきが浅くなってしまいます。息の効率はいいのですが、深みのない声になってしまうのです。ですからできるだけ楽器としての体を作ることに専念していき、ある程度体から声が出るようになったら、ひびかせていく練習をしていくことをお勧めします。
最終的には、ソフトな声からボリュームのある声まで、幅広い声を使って歌っていければ理想です。まずは強く息を吐ける体を作り、その後ひびかせる練習をしていきましょう。とは言いながら、完璧な体ができるまで待っていては一生かかってしまいます。ですからよいバランスで同時進行させていきましょう。(♭∞)