発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3777.トレーニングに子音を使うとしたら、その子音と理由について(4)

A.主にトレーニングとして使用するのはNMではないでしょうか。この二つはハミングとしてレッスンでも使われることも多いと思います。どちらも鼻腔共鳴や副鼻腔を意識するために用いられることが多いです。

声楽の訓練において副鼻腔(マスケラ)を使うことは最も重要な訓練の一つです。副鼻腔で声を共鳴させることができるようになると力まずとも声を響かせることができるようになります。Nは口が開いた状態で舌先を上歯に当てて音をだします。Mは歯を噛んだ状態で口を閉じて音をだします。どちらの発音にしても力まず音が抜けて流れていくことが理想な状態ですね。この流れと同じやり方で母音を流す訓練を行ないましょう。

またZの発音のみで発声練習を行なうパターンもあります。主にドイツ系やロシア系の重厚な声を出す方に多い発声練習ですが直腹筋や斜腹筋を意識しやすくなります。(♭Σ)